効果的な食品パッケージのつくり方

Last Updated on 2024年5月15日 by aquase

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食品パッケージをつくるのであれば、効果的なものになるように工夫する必要があります。
特に大切なのは顧客の購買意欲を高めること、品質を低下させないことの2点です。
この2点を叶えるためにはどういった方法で制作するべきなのか、ポイントを知っておくと良いでしょう。

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顧客の購買意欲を高める

顧客の購買意欲を高めたいのであれば、商品の魅力が伝わるデザインにすること、ターゲットを意識したデザインにすることが重要だと言えます。

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商品の魅力が伝わるデザインにする

まず、商品の魅力を伝えるためには何が強みであるのか明らかにするところから始める必要があるでしょう。
多くの場合は商品開発の際に製品の強みを考えているはずなので、これを再確認するだけでも問題ありません。
注意が必要なのは消費者に分かりやすくアピールすることです。
開発者は専門的な視点を持っているため、消費者とは違った観点から製品を見ていることが多いと言えます。
肝心の消費者が求めるものとズレが生じていると、アピールしたつもりが十分魅力が伝わらないという問題に繋がるでしょう。
身体に良い栄養素をふんだんに取り入れた製品の場合、開発者は含まれている栄養素が羅列されているだけで素晴らしさが分かるはずです。
けれども、専門的な知識がない消費者からすると、栄養素がたくさん並んでいても素晴らしさが分からない可能性が高いと言えます。
栄養素を大々的にアピールするよりも、その栄養素で期待できる効果を明示したほうが興味を持ってもらえる確率が高まると知っておきましょう。
専門家目線ではなく消費者の立場に立って考えていくと成功しやすいです。

ターゲットを意識したデザインにする

ターゲットに合ったデザインもとても重要だと言えます。
幅広い年齢の方に食べてほしいものもあるはずですが、ペルソナと呼ばれる仮想の消費者を決定して商品コンセプトを決めていくケースが非常に多いです。
万人受けする食品パッケージは難しいため、ペルソナに合ったものを考えるようにします。
たとえば、ちょっぴり高級感があるスイーツであれば仕事を頑張った若い女性をペルソナにすることができるでしょう。
せっかく自分へのご褒美を買おうとしているのに、チープな見た目のものを選ぶ人は少なく、華やかさや特別感がある見た目のほうが手に取ってもらいやすくなります。
別の例をあげると、小さな子供向けのお菓子であれば、家族と買い物に来たときに1個だけ好きなものを選んで良いと言われた子供を想定することができるでしょう。
まだ文字をハッキリと読めない可能性も高いため、パッケージには絵や写真が豊富なほうが分かりやすいです。
また、シックで落ち着いたものよりは派手で賑やかなものが選ばれる可能性が高くなります。
このように、商品の魅力を的確に伝えること、ターゲットをしっかりと想定して考えることが大切です。

品質を低下させないようにする

使用する包装容器を工夫する

品質を低下させないようにするためには、食品パッケージのデザインだけではなく使用する包装容器を工夫する必要があります。
普段食べている食品やプレゼントでもらったことがある食品のパッケージを想像すると分かるはずですが、多彩な素材のものが採用されており、実はその多くが製品に最適な素材だと言えるでしょう。
空気に触れると酸化したり風味が落ちたりするものであれば、密閉性が高いものや弁がついていて空気を抜けるようになっているものが採用されやすいです。
日光で品質が変わってしまうものは紫外線を通さない色のフィルムが採用されていますし、反対に水分を逃がす必要があるものは空気穴が開いた包装容器が使用されています。

冷蔵庫で保存しなければならないような食べ物の場合

冷蔵庫で保存しなければならないような食べ物に関しては、包装容器の素材が中身を冷やすことを邪魔しないかどうかも考慮しなければなりません。
見た目の可愛さやカッコ良さを追求することもできますが、どれほど素敵な見た目に仕上げられても肝心の食べ物の品質が悪いと意味がないです。
寧ろ、見た目は良くても質が悪い商品として消費者からマイナスなイメージを持たれてしまう可能性が高いと言えます。
デザインのことばかり意識していると品質に悪い影響が出てしまうことがあるため、こうしたリスクを回避するためには販売したい食べ物の性質をきちんと理解し、品質が悪くなってしまわない包装容器が選べるようにしておくべきです。
劣化以外では容器包装の選び間違いで引き起こされる形崩れなども考えられるので、消費者が食べるまでに形が崩れてしまわないことも考慮したほうが良いと言えます。

まとめ

効果的な食品パッケージを制作したいときには、こういった内容を考慮しながら考えていくことがおすすめです。
意識しないといけないポイントはたくさんあるものの、確実に押さえておくことで失敗しない制作を実現しやすくなります。
商品を購入するときに絶対に見られることになる部分なので、たくさんの時間や労力をかけてでもこだわったものにしておくことがおすすめです。
効果的なつくり方を把握しておき、納得できる仕上がりとなるようにしておくと良いでしょう。