更年期のゆらぎに効く?「たかの友梨」で心と体をリセットしてみた

年齢を重ねる中で、ふと訪れる心と体の変化。
「なんだか最近、調子がでないな…」と感じることはありませんでしょうか。

それはもしかしたら、多くの女性が経験する「更年期」のサインかもしれませんね。
私自身、長年ビューティー誌の編集者として多くの女性の悩みや輝きに触れてきましたが、この時期の“ゆらぎ”は、本当に人それぞれです。

今回は、編集者時代から数えきれないほど取材してきた「たかの友梨ビューティクリニック」での体験を通じて、この複雑な時期を乗り越えるためのヒントを探ってみたいと思います。
単なるエステではなく、そこには「癒やしと美」の本質、そして自分自身を取り戻すための“リセット”の可能性が秘められていました。

更年期のゆらぎを感じたら

予測不能な不調:更年期の典型的な症状とは

40代後半から50代にかけて、女性の体は大きな転換期を迎えます。
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少することで、これまで経験したことのないような不調が現れることがあるのですね。

医学的にも、更年期の症状は多岐にわたることが知られています。

  • 身体のサイン
    • 突然カーッと熱くなる(ほてり、ホットフラッシュ)
    • 理由もないのに汗が止まらない(発汗)
    • 心臓がドキドキする(動悸)
    • 頭痛やめまい、耳鳴り
    • ひどい肩こりや関節の痛み
    • 今までにないほどの疲労感
  • 心のサイン
    • 気分の浮き沈みが激しく、イライラしやすい
    • 漠然とした不安感に襲われる
    • 夜、なかなか寝付けない、または何度も目が覚める
    • 何事にもやる気が起きない

これらの症状は、一つひとつは小さなことかもしれません。
しかし、予測不能に、そして複合的に現れることで、私たちの日常を静かに蝕んでいくのです。

誰にも言えないモヤモヤ:心の揺らぎと向き合う

身体の不調と同じくらい、あるいはそれ以上に厄介なのが、心の揺らぎではないでしょうか。

「怠けているわけじゃないのに、体がついてこない」
「家族に当たり散らしてしまい、後で自己嫌悪に陥る」

そんな、言葉にしづらいモヤモヤを、誰にも打ち明けられずに一人で抱え込んでしまう方は少なくありません。
社会や家庭で責任ある役割を担うことが多い世代だからこそ、弱音を吐けずにがんばりすぎてしまうのですね。

忙しい毎日の中で“自分時間”を確保する大切さ

仕事、家事、育児、そして介護…。
私たちの毎日は、いつだってタスクでいっぱいです。

自分のことは後回しにして、家族や周りのために時間を使うことが当たり前になっていませんか。
でも、こんな“ゆらぎ”の時期だからこそ、意識して自分だけのために時間を使うことが、何よりも大切になってくるのだと、私は思います。

ほんの少しの時間でも、日常から離れて自分をいたわる。
その時間が、心の余裕と明日への活力を生み出してくれるのです。

「たかの友梨」での体験記:エステと経絡ヨガの融合

今回私が訪れたのは、長年の取材でお世話になっている「たかの友梨ビューティクリニック」です。
数あるメニューの中から、更年期のゆらぎに悩む心と体にアプローチできそうな、東洋思想を取り入れたトリートメントを選んでみました。

カウンセリングから始まる“わたしだけ”の時間

まず初めに、丁寧なカウンセリングから始まります。
現在の体調や肌の悩み、そして心の状態まで、じっくりと話を聞いてくれるこの時間は、まるでセラピーのよう。

日々の喧騒から切り離され、「自分のためだけ」に向き合ってもらえるという安心感が、強張っていた心を少しずつ解きほぐしてくれます。
ここで話した内容をもとに、その日の私に最適な施術プランを組み立ててくれるのです。

経絡ヨガでほぐす、内側からの滞り

「たかの友梨」のユニークな点の一つが、エステティックに「経絡」や「ヨガ」といった東洋の考え方を融合させていること。
経絡とは、東洋医学でいう“気(エネルギー)”の通り道のことです。

施術では、この経絡に沿って、深い圧をかけながらゆっくりと体をストレッチしていきます。
それはまるで、プロに身を委ねるパーソナルヨガのよう。

自分一人では伸ばしきれない部分まで、心地よく刺激されていくのを感じます。
体の深層部に溜まっていた滞りが、じんわりとほぐれていくような、不思議な感覚でした。

フェイシャル&ボディケア:プロの手技にゆだねる

経絡ヨガで全身が温まり、リラックスした後は、いよいよ本格的なトリートメントです。
フェイシャルからボディまで、熟練のエステティシャンによる手技に、ただただ身をゆだねます。

温かいオイルが肌に広がり、滑らかなタッチが緊張した筋肉を緩めていく…。
日々の思考から解放され、意識が遠のいていくような、至福のひとときです。

ここでは、難しいことを考える必要はありません。
プロの技術を信頼し、すべてを預けてしまう。
これほど安心して身を任せられるのも、たかの友梨では社員一人ひとりへの研修が徹底されているからなのでしょうね。
この「委ねる」という行為自体が、現代女性にとって最高の贅沢なのかもしれませんね。

終了後の変化:肌と気持ち、どちらが整った?

すべての施術が終わった後、鏡に映る自分を見て驚きました。
肌はワントーン明るくなり、フェイスラインもすっきり。

でも、それ以上に変化を感じたのは「気持ち」の方でした。
頭の中を覆っていた霧が晴れたように、視界がクリアになった感覚。
心と体はつながっている、という言葉を、まさに実感した瞬間でした。

心がほどける、美が満ちる:施術後の気づき

今回の体験は、単に「きれいになった」という満足感だけではありませんでした。
更年期という変化の波を乗りこなすための、大切な気づきを与えてくれたように思います。

「がんばらなくていい」に救われる瞬間

私たちは日々、無意識のうちに「がんばらなければ」と自分を追い立てています。
でも、エステの施術台に横たわっている間は、何もする必要がありません。

ただ、そこにいるだけでいい。
誰かに優しく「手当て」をしてもらうことで、「ああ、私、がんばらなくてもいいんだ」と、心から許可を出せた気がします。
この安心感が、どれほど心を軽くしてくれたことか。

外見のケアが内面にもたらすポジティブな循環

肌が潤い、体が軽くなると、自然と心も上向きになります。
これは、外見の変化が内面に自信と余裕をもたらす、素晴らしい循環です。

1. プロのケアで外見が整う
2. 鏡を見て、少し嬉しい気持ちになる
3. 心に余裕が生まれ、人にも優しくなれる
4. ポジティブな気持ちが、表情をさらに輝かせる

この好循環こそ、エステティックが持つ大きな力の一つだと、私は考えています。
自分を大切に扱うことが、周りの世界までをも変えていくのですね。

自分自身を「大切にしている」と感じられる時間

エステに通うことは、自分への投資です。
それは、高価な化粧品を買うこととは少し意味が違うように思います。

時間とお金をかけて、プロの手を借りて、自分自身をケアする。
その行為そのものが、「私は自分を大切に扱っている」という、何よりのメッセージになるのです。
この自己肯定感が、更年期の不安定な心を支える、強い土台となってくれるのではないでしょうか。

更年期ケアの選択肢としてのエステ

更年期の不調を乗り切る方法は、一つではありません。
医療、サプリメント、運動など、様々な選択肢があります。
エステティックは、その中でどのような役割を担うのでしょうか。

医療・サプリ・運動との違いと補完関係

それぞれのケアには、異なる特徴と役割があります。

ケアの種類主な目的・アプローチメリットデメリット・注意点
医療(HRT・漢方)症状の直接的な治療、ホルモンバランスの調整効果が高い、根本治療に繋がる可能性がある医師の診断が必要、副作用のリスクも
サプリメント不足しがちな栄養素の補給(エクオールなど)手軽に始められる、セルフケアの一環効果に個人差、体質に合わない場合も
運動(ヨガなど)血行促進、ストレス発散、筋力維持心身のリフレッシュ、生活習慣の改善継続が必要、無理は禁物
エステティック心身のリラクゼーション、ポジティブな循環の創出心地よさ、幸福感、自己肯定感の向上対症療法であり、継続的な費用がかかる

このように見ると、エステは病気を治す「治療」とは異なります。
しかし、医療やセルフケアでは得難い「心地よさ」や「幸福感」を通じて心身を癒やし、他のケアの効果を高める補完的な役割を担ってくれるのです。

「癒やし」もまたひとつの処方箋?

つらい症状を和らげるために、薬を飲む。
それは、とても有効なアプローチです。

一方で、人の温かい手に触れ、心からリラックスすることも、またひとつの「処方箋」になり得ると私は信じています。
特に、理由のない不安や孤独感に苛まれがちな更年期においては、「癒やし」がもたらす効果は計り知れません。

自分に合ったケアを見つけるために必要な視点

大切なのは、どれか一つを選ぶのではなく、今の自分に何が必要かを見極めること。

  • とにかくつらい症状を抑えたい → まずは婦人科へ
  • 日々の生活で手軽に始めたい → サプリや食事改善
  • 心も体もリフレッシュしたい → 運動やストレッチ
  • ご褒美として、深く癒やされたい → エステティック

これらの選択肢を上手に組み合わせ、自分だけの「お守り」をいくつか持っておくことが、この長いトンネルを抜けるための鍵となるでしょう。

まとめ

更年期に訪れる心と体の“ゆらぎ”。
それは、これまでの生き方や自分との向き合い方を見直す、大切なサインなのかもしれませんね。

今回「たかの友梨」での体験を通じて、私は改めて「自分をいたわる時間」の価値を実感しました。
プロの手に委ねて心身をリセットすることで、明日へ向かうための新たなエネルギーが満たされていくのを感じます。

もしあなたが今、出口の見えないトンネルの中にいるような気持ちでいるのなら。
ぜひ一度、日常から離れて、自分自身を深く癒やす時間を作ってみてはいかがでしょうか。

がんばり続けてきたあなたへ。
時にはすべてをゆだねて、心と体を解放してあげる。
そんな優しさが、きっとあなたを本来の輝きへと導いてくれるはずです。

Last Updated on 2025年6月11日 by aquase