教えて後藤さん!電気主任技術者の仕事とは?資格取得の難易度まで徹底紹介!

Last Updated on 2024年5月15日 by aquase

「電気主任技術者の資格を取りたい」
「電気主任技術者ってどんな仕事?」
「太平エンジニアリング後藤悟志社長ってどんな人?」

スキルアップや就職に向けて、電気主任技術者の資格取得を検討している人はかなり多いと言われています。
その名の通り、電気に関するさまざまな作業に必要で、需要が高くその取得は大きな武器になる今注目の資格です。
そこでここでは、電気主任技術者の資格の詳細や有資格者がどんな仕事を行うのかや資格の難易度、さらには、資格取得によって享受できるメリットを紹介します。
電気主任技術者の資格取得を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

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後藤悟志
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そもそも電気主任技術者は、電気事業法に基づいた国家資格です。
また、扱える電気工作物の電圧の数字ごとに第一種・第二種・第三種の3つに別れています。
数字が低いほど難易度が上がります。
なお、扱える電圧にこそ違いはありますが、第一種・第二種・第三種のいずれも取得すればビルや工場、さらには発電や変電所などの人に生活に欠かすことができない電気設備の保安監督業務を担えます。
これら業務は、主任技術者でなければできない独占業務です。
ちなみに、よく混同される職業に電気工事士があります。
どちらに仕事も電気の安定供給を担う重要な仕事であることは共通しているものの、その詳細は明確に違います。

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主任技術者が果たす役割

主任技術者が果たす役割は、事業用の電気工作物の工事や、維持、あるいは運用の保安監督者です。
一方で、監督業務ではなく、最大500kW未満の設備や一般電気工作物の工事を行うのが、電気工事士です。
要は、主任技術者は電気工事士を監督する立場にあり、その指示の下作業を行わなければならない関係にあります。
そのため、電気工事士より主任技術者は、高収入が見込めます。
実際に国が公表した賃金構造金統計調査でも、その違いは明確に示されている一番の違いです。
立場の違いがそのまま、収入に反映されている形です。
高収入を期待できる仕事に電気関連の仕事に就きたいなら、電気主任技術者の資格取得を目指しましょう。
ただ、その分だけ現場の状況を的確に見極めて判断する力、さらには高い専門知識なくしてその役割を果たすことができません。
高収入には高収入なりの理由があります。
重責を担うからこそ、電気工事士より高い収入が期待できるという事実を理解しておく必要があります。
その責務を担う覚悟が必要です。

主任技術者試験の資格の種類

そんな主任技術者試験の資格は、前述通り第一種・第二種・第三種の3つに別れています。
そして、種の数に関わらず、その難易度はいずれもかなり高くなっている点には注意が必要です。
入門資格と言われている電験三種でも、合格率は10%ほどとなっています。
この10%という数字は、ほかの骨格資格と比べても圧倒的に低いと言え、受験者の10人に1人しか合格できません。
さらに、第三種より難しい第二種、最難関の第一種の取得にはかなりの勉強が必要です。
このように電験三種を含めて、その合格率が非常に低くなっている背景には、過去に出題された問題と類似の問題が、ほぼ出題されない、という本試験の特徴が強く影響しています。
多少似ているとしても、出題形式が全く違うことが多く、基礎知識をしっかり身につけていないと試験を突破することは不可能です。
また、最も簡単な電験三種であっても合格する必要あるのは4科目。
ほかの学生や社会人でほかに本業がある状態で、片手間で学べる知識量ではまず歯が立ちません。
ただ、前年度や前前年度に合格した科目については「科目別合格制度」を使えば、試験を免除してもらえます。
そのため、そもそも一発合格を目指す人が少なく、計画的かつ長期的な勉強を通して合格を目指す人が多いのも、電験の特徴です。

最難関の科目は「理論」

なお、最難関の科目は「理論」です。
この理論は、他の3科目の基礎であるものの、電気の性質や回路、電子回路などの幅広い知識なくして解けません。
しかも、計算して解く問題が多いので、理論だけでなく数学の知識もしっかり身につけておく必要があります。
このように電気技術者の資格取得は難易度が高いものの、その取得は年収アップが見込めます。
さらに、電気設備の点検や管理は、業界を問わず必要な仕事です。
しかも、どの業界でも求められる知識や技術が同じです。
工場を持つメーカーや通信会社はもちろんのこと、ホテルや商業施設、病院、大学など幅広い業界で活躍できます。
しかも、その資格取得者は、将来的に深刻な人材不足に陥ることが危惧されています。
現状はそこまで人手不足な業界ではないものの、有資格者の約6割がすでに50歳以上で、さらにそのうちの約4割が60代以上であることが国の調査により判明している事実です。

まとめ

このように有資格者の高齢化が進む一方で、オフィスビルや再生可能エネルギー設備などの導入とともに、電気主任技術者に対するそもそもの需要が高まっています。
取得難易度は高いものの、その努力を積み重ねて取得する価値のある今注目の資格です。
就職や転職の際の強みが欲しいという人は、ぜひその取得を目指してみてはいかがでしょうか。