枕の高さと健康の関係

枕

Last Updated on 2024年5月15日 by aquase

1,枕の高さが健康に影響を及ぼしている

枕の高さが健康に少なからず影響を及ぼしていることは知っているでしょうか。

例えば、朝起きた時に肩こりや頭痛といったような身体的な不調が出ることは誰もが一度は経験したことがありますが、これらの症状は寝ている時の枕が原因となっていることもあり得るのです。

人それぞれ理想とする高さは異なりますが、やはり個人の基準があるため、自分で調節しながらより負担のかからない位置を見つけていくことが重要なんです。

まず、間違った枕の使い方をしている人は、首のカーブの部分と敷布団との間に隙間が出来てしまっていることが多く、この状態は首だけではなく体全体に負担がかかり、肩の周辺に余分な力がかかっている状態になるので、寝ている間に自然と体が緊張状態に陥ります。

その結果、一晩中、首と肩の筋肉が緊張した状態になるため様々な不調につながっていきますが、どのような不調が発生するかと言いますと、誰もがよく経験するものとしては「頭痛」があります。

無意識に頸部が圧迫されてしまうことにより、交感神経が過度に緊張してしまうので脳への血流が悪くなり、結果的に脳内の血流が足りなくなってしまうことで頭痛が発生してしまいます。

 

2,顎が引けると気道が圧迫されいびきが発生する

また、普段「いびき」をかかない人も顎が引けてしまうことで気道が圧迫されていびきを発生させることもあります。

一見腰痛とは無縁のように思われがちですが、特に全身の筋肉が少ない女性の場合は、「腰痛」の症状を引き起こすこともあり、わずか一か所の背骨の部分が歪んでしまうことで、腰にまで影響を及ぼしてしまっています。

首を支えている筋肉は、肩にもつながっているので不安定な高さが「肩こり」も誘発することがあるんです。

不安定な位置が頸椎を伸びきった状態にさせ首の筋肉が伸びることによって、肩にまでつながる血行を非常に阻害させてしまうのが原因でしょう。

これらの様々な身体症状だけではなく、朝目覚めが悪かったり頭が重いといった不快感を伴う症状も出てくることがありますが、実は枕が低すぎることが影響しており、脳の位置が心臓の位置よりも低くなることで頭がうっ血状態になり、深い眠りを得ることが出来ないのが原因なんです。

このような状態をほったらかしておくと緊張型頭痛に影響したり、他にも片頭痛や群発頭痛、脳血管障害などの重大な症状につながる恐れがあります。

 

3,目線が真上よりも若干下に向かうように調節

これらの症状を改善するためにはまず、仰向けに寝る場合は、目線が真上よりも若干下に向かうように枕の高さを調整をしながら、適切な状態になるようにしましょう。

もし自分の目線が足の上の方向に向かっている場合は、合っていない状態と言えます。

横向きの場合はまず壁を見ながら首がまっすぐになっているかをチェックするようにします。

次に、敷布団と首のカーブとの間にある隙間を埋めるように位置を自分なりに調節していきます。

最終的には、仰向けの状態で寝る場合は背骨が緩やかなS字カーブを描くように心掛け、横向きの状態で寝る場合は、背骨がまっすぐになるくらいの位置にします。

これまでは、理想の位置について説明をしてきましたが、素材やサイズが改善策になることも忘れないようにしてください。

 

4,枕の素材の選び方について

様々な枕の素材の中から自分の頭をしっかりと固定してくれて、さらに使い心地が良い物を選択するようにすることが重要です。

使用されている素材は大きく分類すると、化学繊維と天然繊維に分かれるので、なるべく熱がこもる化学繊維の物よりも湿度を一定に保つ効果のある天然繊維の物を使用し、睡眠中の血行不良を防ぐために、適度な頻度で寝返りをうてるように調節することをおすすめします。

適切な寝姿勢を保つことで就寝中十分に筋肉を休息させることが出来、翌朝の疲れにも影響を与えるため、寝返りをしやすい高さの物を選ぶことをおすすめします。

よく独立素材の物を使用している人が多いですが、使っている間に段々と中身の素材が弱ってくるので、中身を補充することも改善策になります。

どうしても位置が改善されない場合は、タオルを重ねたりすることで調節していくと良いですが、他にも調節出来る素材として、ポリエステルや羽毛や綿などがあるので、いろいろな物を試してみるのがおすすめです。

最近では特に調節しやすいというメリットからパイプ素材を選ぶ人が増えているようで、好みの硬さの物を選ぶことで高さを自分流に調節することが出来るということもあり人気です。

この素材も選択肢に入れておくと良いでしょう。

大きさについては、特に大きくて且つ広めのサイズの物を意識すると良いです。

なぜならば、小さ過ぎると寝返りをうった際に頭が外れてしまい就寝時や起床時に首にかかる負担が大きくなってしまうことがあるからです。

個人の体格によってもそれぞれ異なってくるため、何度か寝返りをうってみて適切なサイズの物を見極めることが大事でしょう。

このように、体を休める大切な睡眠という時間に少し枕の高さを意識してみてはいかがでしょうか。